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魅惑の香りを閉じ込めた魔法の小瓶。エルバンのカカオブラウンインク

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Parfum Cacao.

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今週選んだのはエルバンの「カカオブラウン」という名のインク。

なんと、香り付きです。





ボトルの口径は手持ちのガラスペンの太さよりも大きく、スムーズに入ります。色味は赤みを帯びたブラウンで、小さなボトルからは甘さを感じるショコラを思わせる香りがします。





エルバンは1670年にパリで生まれたインクの老舗ブランド。インクのひとつひとつに物語があり(ここ大事)、自然の色にヒントを得てつくられているのだそう。


当時の人たちがこれを見たら、

「魅惑の香りを閉じ込めた魔法の小瓶」だと思うかもしれない。


チョコレートの原料でもあるカカオ。

カカオの木の学名でもある『 Theobroma /テオブロマ』はギリシャ語で神様の食べ物という「神 (theos) 」「食べ物 (broma) 」を意味したふたつを合わせた言葉だそうで、神々の食べ物だと信じられた時代には儀式に捧げられたり、貨幣や薬として用いられていた歴史もあるようです。


どの時点からあの甘い香りを放つのだろうかと思い調べてみると、花に香りはほとんどないのだそう。カカオ豆が初めて香りを発するのは砕いてロースト(焙炒=ばいしょう)した時で、発酵によって作られた香りのもとに熱を加えるとあの香気成分に変化するようです。



“カカオの代表的な香気成分には、香ばしいナッツのような香りで、コーヒーやほうじ茶、肉を焼いた時の香りにも含まれるピラジン類や、バナナやオレンジなどフルーツの香りのもとになるエステル類などがあり、すべて合わせると数百もの香気成分が関係していると考えられています。こうした香気成分に加え、カカオポリフェノールやテオブロミンなどカカオ特有の成分が持つ渋みや苦み、砂糖の甘みなどがカカオの油分と混然一体となることで、甘く香ばしい魅惑的なチョコレートの香りが生まれるのです。”

株式会社ロッテ 『魅惑の香りとくちどけの秘密~カカオの科学』


このように成分のことが科学的に知られるずっと前から人がカカオの魅力に自然と惹きつけられていたのだと思うと、ますます魅力を感じます。



香り付きの文房具って、昔たくさんあったなと懐かしい気持ちに☺️

インクが乾いた後にも、紙の上にほのかに甘さが漂います。綴った時の気分をそのまま届けてくれる、香りの魔法のようなひとときを。


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インク:

HELBIN / エルバン

@herbin_japan_official

@herbininks

香り付きインク カカオブラウン10ml


ガラスペン:

TAG STATIONERY / タグステーショナリー

@tag_stationery_store

インクを楽しむガラスペン(F/細字) 


参考文献・サイト


wikipedia:

@wikipedia

カカオ

https://ja.wikipedia.org/wiki/カカオ




株式会社ロッテ:

@ghana_recipe

HP内 web magazine

Shall we Lotte /魅惑の香りとくちどけの秘密~カカオの科学

https://www.lotte.co.jp/entertainment/shallwelotte/product/sozai/cacao-3/

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